レッドシダーの最大の特徴は、耐久性が非常に高いことです。
天然の防腐剤が含まれており、腐食や虫害に強く、非常に長い期間使用することができます。
サウナに最もふさわしい木材のうちの1つ
レッドシダー
レッドシダー(Western Red Cedar)は、北米西海岸に広く分布するヒノキ科の針葉樹。
軽く、香り高く、そして驚くほど耐久性に優れ世界中の高級建築やサウナで愛用されている木材です。
サウナ材として理想的とされる理由は、その美しさだけでなく、構造的にも科学的にも優れているからです。
驚くほど軽く、それでいて強い


レッドシダーの比重は約 0.35〜0.38 g/cm³。
一般的な木材よりも30〜40%軽量で、
- 杉(約0.38)と同等の軽さ
- 北欧パイン(約0.47)より約20%軽い
この軽さが、施工性と断熱性の高さにつながります。
軽い木は熱を通しにくく、サウナ内の温度をやわらかく保ちます。
含水率・膨張率が非常に低い


木材の安定性を示す「平衡含水率」は、
- レッドシダー:約8〜12%
- スプルース:約12〜15%
- パイン:約14〜16%
レッドシダーは吸湿膨張率・含水率が非常に低く、
湿度変化による反りや割れが起こりづらいまさにサウナにうってつけの木材です。
実際に北米では、外壁材・ウッドデッキなど、屋外での使用実績が100年以上あるほど。
サウナのように温湿度が大きく変化する空間でも構造の狂いが極めて少なく、メンテナンス性が高い木材です。
天然の防虫・防腐・防臭効果


レッドシダーの木の中には「ツヤプリシン」「セドロール」などの天然香り成分が含まれています。
これらは防虫・抗菌・防腐作用を持ち、
- シロアリ
- カビ・腐朽菌
- ダニ・衣類害虫
に対して天然の忌避効果を発揮します。
たとえば無印良品の「レッドシダー防臭剤」もこの性質を利用しています。
薬剤を使わずに自然の防御力で長持ちする点が大きな魅力です。